コーヒーを語る③ 吉祥寺
「先生の生まれは静岡なんですか」と聞かれますが、私は静岡生まれで大学は東京あたりの大学です。新宿から西に延びる中央線に乗った先の吉祥寺・三鷹で大学1年から医師5年目までの11年を過ごしました。
当時の私に焙煎コーヒーを喫する時間があったなら絶対に見逃していなかったと思うのですが、残念ながら医学生~研修医の時期にコーヒーなどという渋い趣味は触れることすら叶わず、かつて吉祥寺に存在し、東京コーヒー四天王の1つ、名店「もか」の味を手に入れることは出来ませんでした。
吉祥寺は、山手線の内側にはない地味さとぬくもりがあり、受け入れの間口が広い街でした。大学に合格した当初から転居の直前まで、アルバイトや食事、遊びで吉祥寺を駆け回っておりそれはそれは楽しかった。バイト帰りに吉祥寺サンロードから三鷹下連雀まで外国人留学生と自転車で競争し、勝ったと思ったら後ろから追いつかれ聖書を渡されたり、こっそりと女性と街を歩いていてバレないと思っていたのにクラスメイト5人から追跡されていたあげく「どうやら途中で喧嘩して女に帰られた模様」と私自身にメールが来たり、部活動の引退記念にサンロードを端から駅まで走る恒例行事で「少しでも軽い方が」と考えスネを剃毛したあげく翌日に酷い風邪を引いたりと、こう書くとろくでもない思い出ばかりですが、とにかく楽しかった。
あの頃に戻りたいか?と言われれば、地獄のテスト勉強が真っ先に思い出されるので二度と戻りたくありませんが、吉祥寺に存在したと言われる「コーヒーの『鬼』」、これは当時に戻ってあの頃の仲間と味わってみたかったですね。
先日、吉祥寺の個性派喫茶店「くぐつ草」の豆を心理士からいただきました。
ハイローストの苦みと香りは私にどストライクでとても美味しかったです。さすが敏腕心理士、よくわかっていらっしゃる。ライトローストの酸味のコーヒーが多い現在、こうした自分を貫く苦みのコーヒーはとても貴重です。
貴重と言えば、突如として当院の予約に電話が殺到する事態が発生しており近日中の予約が困難となっております。(…強引な誘導で申し訳ありません)
9月4日水曜と9月7日土曜は再診も含め予約が一杯、9月6日金曜の予約はごくわずかとなっております。
(追記)9月14日土曜も初診の予約が取れません。
緊急の場合はご相談いただきたいのですが、初診の方、再診の方どちらも来週以降の受診をお勧めいたしますのでご了承ください。
たまには院長のブログが読みたいんだよ! という皆様、大変長らくお待たせしました。絞り出されるように半ば無理やりなネタを書かされるライター様の気持ちがよくわかりました…