1月17日に思うこと

寒さが厳しく、朝起きるのがつらい時期ですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
毎年、1月17日を様々な思いで迎える
方もいらっしゃるかと思います。

1995年(平成7年)1月17日早朝。
淡路島沖を震源としたマグニチュード7.3の
地震が起きました。

大都市の直下を襲った激しい揺れで建物は倒壊、
火災や地滑りも起こり、交通、電気、ガス、
水道などのライフラインは寸断されました。
テレビに映し出された街の光景は現実のものと
思えず、呆然としたのを覚えています。

同じ年の3月、地下鉄サリン事件がありました。
この2つの大きな出来事により、様々な問題や
課題が明らかになりました。

事件、事故、災害など、無差別に生命や財産、
大切な存在を奪われ、傷付けられると、
日常の安心や安全に関する「神話」が崩壊すること。
生き残った人が時間の経過と共に、罪悪感や
複雑な感情や症状に苦しむこと。
「心のケア」についても報道され、世間に
広く知られるようになりました。

圧倒的なものの前に人の心は弱く、脆く、
歪んだり、壊れたりもします。
その一方で、個人差はありますが、
心には強さや柔軟さ、回復する力が備わっています。
現在、再び、新型コロナウイルス感染が
広がってきています。
身体も心もストレスにさらされる日々ですが、
自分ができる対策をして、なるべく心穏やかに
過ごすよう努めたいですね。
(コロナ禍の前に訪れた神戸の異人館です)
心理士より

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