梅のおはなし

先週、静岡も梅雨入りしました。
本格的な夏へ近付いていくのが感じられます🌻
今年の夏も猛暑とか…気を付けて過ごしましょう。
この時期、梅仕事をする方もいらっしゃるでしょう。
梅は中国原産、諸説ありますが、日本には
弥生時代から遣唐使の時代に伝わったそうです。
春先に花と香り、6〜7月頃になる実は食用として楽しむ事ができます(青梅は中毒の危険があり、
食用には注意が必要です)。
梅にまつわる話は色々あります。
「梅酸渇を医す」。
魏の曹操が、喉の渇きに苦しむ行軍中の兵士達に
「この先に梅林がある」と励まし、士気を高めた
そうです(梅を想像すると唾が溜まりますよね)。
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ」。
梅を愛した学問の神様、菅原道真公が太宰府に
流される時、庭の梅との別れを惜しんで詠んだ
歌です。
菅原道真公の梅木は、主人を慕って京都から
太宰府まで追ってきたという「飛梅伝説」があり、
太宰府天満宮の神木として祀られています。
(梅の種入りのお守りを売られていました)。
ちなみに梅ヶ枝餅は太宰府に流された
菅原道真公に老婆が差し入れた餅が由来だそうです。
梅の枝に餅を刺して渡した、墓前に梅の枝と
餅を添えて供えた…等、諸説あるそうです。
以前、私が精神デイケアの仕事をしていた時、
メンバーさん達と梅園へ梅を見に行ったり、
梅の実を収穫して、梅ジュースを作りました。
仕事の事は勿論、四季の移り変わりを感じたり、
生活の知恵や工夫を学んだ貴重な時間でした。
料理の味加減から転じて、物事の加減を
「塩梅」と言います。人それぞれに差異はある
でしょうが、自分にとってほどよい「塩梅」を
大切にしていきたいですね。

前の記事

傘のおはなし☂️