迷った時に…

ようやく暑さも和らぎ、秋めいてきました。

おまちで街路樹の剪定作業を見かけると、
大道芸ワールドカップやイルミネーションまで
あと少しだと実感します。

一方で本格的な受験シーズン到来です。
受験生本人や家族、関係者にとっては、
忙しい時期ですね。
私が自分の進路について色々考え始めたのは、
高校2年の夏でした。
進学希望でしたが、自分は何を学びたいのか?
学んだ後にどのような仕事をしたいのか?
当時、自分なりに色々考えました。
小さい頃、無限に感じていた「将来」が、
急に現実味を帯びてきて、急かされるような
落ち着かない気持ちだったのを覚えています。
紆余曲折?を経て、臨床心理士になり、
後に公認心理師も取得して、現在は、
進路や仕事に関する相談を受ける事もあります。
進路や仕事を考える中で「何をしたいか」は
大切ですが、「何ができて、できないのか」を
知っておく事がポイントだと思います。
(できる事、できない事は自分の状態、とりまく
環境によっても変わってきます)。
やりたい事やできる事が分からない場合は、
「好きでも嫌いでもない」ものの中から
考えていくのも方法のひとつです。
積極的に選び、探す事が難しい時には、
「〜だけは譲れない(または、〜だけは嫌だ))」
という消去法で考えてはいかがでしょう。
あれもこれもと迷う場合は、それぞれの
長所と短所をあげて比較、検討して、
自分の中での優先順位をつけましょう。
自分の事は自分が分かっている部分と、
分かっていない部分があり、一番難しいと
思います。
周りの信頼できる人からの意見やアドバイスを
参考にしながら、進路や仕事に関する情報を
集めておくのは大切です。
直接には関係なさそうなもの、事、人が、
進路や仕事につながる可能性もあります。
「わらしべ長者」の如く、ささやかな縁も
つなげていきましょう。
迷ってどうにも決める事ができない場合は、
自分の中で期限を決めて、一度離れてみるのも
ひとつです。
改めて再考する事で見えるものもあります。
自分が思った事、考えた事を行動にうつすには、
体力と気力を消耗しますし、うまくいかず、
傷付いたり、落ち込んだりする事もあります。
弱ったり、疲れたり、傷付いたら、
まずは回復に努めましょう。
何をするにも気力、体力がないと動けません。
失敗や間違いをしたら、認めて向き合うこと。
なぜうまくいかなかったのか考え、検証し、
次につなげれば、それは経験になります。
焦ってすぐに結果を出そうとするより
自分の身の回りの事、できる事から少しずつ
取り組んでいきましょう。
例え自分が望むような結果でなかったとしても、
自分で決めて、続けて積み重ねた事は、
きっと自分の支えになるはずです。
長々と書きましたが、これらは日々、
自分にも言い聞かせている事でもあります。
なかなかうまくいかない事もありますが、
ぼちぼちいきたいですね。
(10月10日は世界メンタルヘルスデーだそうです。)
心理士より

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