百人一首のおはなし

新緑を吹き抜ける風がさわやかな季節です。
朝晩は涼しいですが、日中は夏を感じさせる日もあります。
体調に気を付けてお過ごしください。
お知らせです。
5/21(火)〜28(火)札の辻クロスで工事があります。
別階のテナントではありますが、工事に伴い、
騒音等の影響がある可能性があります。
期間中に当院利用でお気付きの点がある場合、
職員までお申し出ください。

5月27日は百人一首の日です。
1235年のこの日、藤原定家が宇都宮頼綱の依頼で、
小倉山荘に和歌百首の色紙を書いて飾った…と
言われている事にちなんでいます。

定家の日記「明月記」の記載や百人秀歌から、
百人一首が成立したのは13世紀前半頃と推定されています。

室町時代に和歌の手本とされるようになり、
江戸時代にかるた形式で庶民にも広がったそうです。

私が百人一首を知ったのは小学校の授業でした。
「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山」。
夏の訪れをテーマにした持統天皇の和歌です。

時代、場所、立場も超えて31文字(5・7・5・7・7)での表現、込められた思いにとても惹かれました。

今のように電話、メール、SNS等のない時代も
自然に感動したり、人との関わりに悩んだりする
人の感性や営みは同じですね。

今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の時代は、
紫式部、清少納言をはじめ、和泉式部、
小式部内侍、大弐三位、赤染衛門、伊勢大輔と
女流歌人の全盛期です。

百人一首や古典文学をモチーフにしたドラマ、
映画、漫画、アニメから入り、お気に入りの和歌や人を見つけても良いですね。

在原業平や小野小町の一首が人気ですが、
静岡県民は山部赤人の一首がなじみ深いと思います。
「田子の浦に うち出てみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
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