きのこのおはなし🍄

秋らしい陽気になってきました。
朝晩と日中の寒暖差で体調を崩さないよう、
気を付けてお過ごしください。
10月15日はきのこの日です。

10月は一年で最もきのこが取り扱われ、
行楽で山の幸を感じられるという事で、
1995年に日本特用林産振興会が制定しました。
ちなみに特用林産物とは、山林で採れる
木材以外の産物、きのこ類や山菜、果実だそうです。
きのこは菌類で動植物の遺骸や糞等に生えます。
生態系の中で分解し、リサイクルする役割を担っています。
きのこは4000種類以上あると言われていて、
名前のついていない未知のものもあるそうです。
日本には既知のものが約2500種、
未知のものはその2〜3倍あると言われています。
食用は約300種、毒のあるものは約200種だそうです。
きのこは古代エジプトやギリシャの時代から食用されていました。
医学の父と言われるヒポクラテスも生薬としての治療効果を述べています。
中世ヨーロッパでは雷の落ちた後に花も実もなく
生えてくるきのこを神秘的なものと考え、
錬金術の研究対象になったそうです。
イスラム世界では毒きのこの解毒研究の文献、
日本では今昔物語に毒きのこを食べた人の話があります。
食用きのこはシメジ、シイタケ、マイタケ、
ナメコ、マッシュルーム等があります。
人工栽培が難しいマツタケやトリュフ等は高価で珍重されていますね。
きのこはビタミンB2を含むものが多く、
抗菌、血圧やコレステロールを下げる効能があります。
また霊芝や冬虫夏草のように漢方薬の材料になるものもあります。
きのこは色々な形状のものがありますが、
かさのある丸みを帯びたフォルムが可愛らしく、
デザインでもよく見かけます。
きのこをモチーフにしたキャラクターでは、
スーパーマリオシリーズのキノピオやクリボー、
なめこ、ドコモダケ、キノココ、ホクトシリーズ等があります。
Caffarelのきのこポットや明治製菓のきのこの山等、
きのこを模したチョコレート菓子は見た目も
楽しく、美味しいですね🍄
食用、薬用になるきのこが色々あるように
毒きのこも弱毒なものから命に関わる猛毒なものまであります。
「煮汁に銀の匙を浸して変色しなければ大丈夫」
「縦に裂けるきのこは食べられる」
「なすと調理すれば無毒になる」
これらは全て迷信です。
毒きのこの見分け方は専門家でも難しいと言われています。
安全と環境への配慮から、山林でのきのこ採取は控えた方が良いでしょう。
静岡県内にはきのこ狩りを楽しめる場所があります。
自分好みのきのこを探したり、料理を作ったりしてみてはいかがでしょうか。