寺村輝夫氏のおはなし

11月になりました。

大道芸ワールドカップが終わると、静岡の街は秋から冬になっていきます。

今年は残暑が長く続いたため、
秋らしさを味わう前に慌ただしく冬になりそうですね。
11月8日は絵本作家の寺村輝夫氏の誕生日です。
寺村氏は1928年東京で9人きょうだいの6男として生まれました。
意外な事に作文は苦手だったそうですが、
小学校の担任が「日本伝説民話集」を
読み聞かせてくれた事で創作に関心をもちます。
高校でクラスの機関誌を発行し、
早稲田大学では童話会に入り、大石真氏、
今西祐行氏、竹崎有斐氏らと出会います。
寺村氏は児童書出版社に就職しますが、
「海外にはピーター・パンやトム・ソーヤの
ような優れた童話があるのに、なぜ日本にはないのか」と考え、創作活動に打ち込みます。
1953年「ねことてがみ」でデビューし、
1961年発表の「ぼくは王さま」はシリーズ化されるヒットとなりました。
わがままで食いしん坊、卵が大好きで野菜嫌い。
子供っぽいけれど、どこかまぬけで可愛い
王さまの物語に夢中になった人も多いでしょう。
個人的には「こまったさん」シリーズを見ながら、
サラダやカレー等を作ったのは楽しい思い出です。
寺村氏の作品は「わかったさん」や「ミリ子」シリーズ、
日本各地に伝わる民話を集めた一休さん、
彦一さん、吉四六さんの採話と幅広く、
多くの人に読み継がれ、愛されています。
子ども、食、旅を愛した寺村氏。
来年は没後20年になります。
これを機に寺村氏の作品に触れてみてはいかがでしょうか。
急な冷え込みから体調を崩す方が増えています。
うがい手洗い、寒暖差に備えた衣類の調整、
外出時のマスク着用、こまめな水分補給等をして対策しましょう。
心理士より

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