コーヒーを語る①マンデリン

お昼時、クリニックの裏口から香りが漏れていたら、私のせいだと思ってください。チーズケーキパーティー

午前の診療が終わるとスタッフ各自で昼食を摂りますが、デキる院長の私は毎日自分のために、あるいは時々スタッフの分も、自前でコーヒーを淹れることにしております。ごくまれにですが、例えば今日のように、甘味を準備して喝采を浴びたり、そういう自分が大好きです。

以前から、コーヒーミルとペーパードリップの器材をスタッフルームに持ち込んでいる私は「大きくて邪魔です」と言われないようにそれらを常に活用しているのです。今日用意した豆はインドネシア・マンデリン 駿府城お堀の東にある名店「すがの」で先週焙煎したばかりの「淹れ頃」を準備しました。

インドネシアイメージこのブログの話のネタを増やすために、自分の趣味の一つである世界のコーヒーについて語らせてください。①は、今日のマンデリンです。

マンデリンは「苦み」が特徴のインドネシア産珈琲です。私が特に好む深煎りに耐えられるシナモンフレーバーと苦みが今日のコーヒーも秀でており、チーズケーキの濃厚さを引き立てて優雅な味わいになりました。近年ではシングルスペシャルティの「酸味」を強調したコーヒーが多いですが、このマンデリンはそうではありません。スマトラの「苦み」と爽やかな「スパイシー」を、お試しいただける機会があれば是非ご賞味いただきたい。と、ここまで書きましたが、実は私、昨日までマンデリンが苦手でした。

昔の話です。私のコーヒー好きを知ったある人から、スマトラ・マンデリンの珈琲豆をいただきました。医療場面では無く個人的に話を聞いていた人でしたが、本人が悩みを抱えており、私がその相談に乗っていた矢先でした。2人がなかなか解決方法が見いだせない中でのその頂き物が、私にはなんだか重荷に思えて妙にそのマンデリンコーヒーを苦く感じたのを覚えています。結局解決が得られないまま私は静岡に異動になり、その後その人の力になれないまま顛末を聞くだけになってしまいました。あのマンデリンの苦さは相手の苦悶感そのもの、自分の未熟さの結果だったのかもしれない。昨日までそう思っていました。

だからこそ、今日はとびきりのスイーツと煎りたての豆を準備したのです。皆で味わう今日のコーヒーとケーキは美味しかった、とっても。いい思い出になりました。「悪い過去の映像」は他人の力を借りた「明るい思い出の色」で塗り替えればいいのです。似たような苦みも仲間となら乗り越えられる。昔のあの苦い経験も、将来にきっと活きるはず。今日のマンデリンは、私たちに活力を与えてくれる味でした。

コーヒーで一服

(※写真はイメージです。)

さて、ここまで読んでいただいて明日の朝コーヒーを淹れたくなった皆様にお知らせがあります。クリニックの電話もついでに頑張ってくれたようで、

今週土曜7月13日は予約が一杯で初診の患者様の予約が受けられません。

週末土曜の予約を希望される方はお早めにご連絡ください。予約が一杯の場合は申し訳ありませんが翌週または平日夕方などの予約を案内させていただきます。ご了承ください。お悩みの皆様のご連絡をお待ちしています。
(コーヒーは私の趣味ですので患者様にはお出しできません。また、提供しないにもかかわらずこちらのブログでこれからもコーヒーの蘊蓄を語らせていただきます。しかもおそらく毎回長文になります。これらも合わせてご了承ください。)

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