今年の御礼と来年の抱負

皆様、今年ももうすぐ御仕舞いです。

今年にあった良い事、診療ではなくプライベートの場面で、と思い返すと、印象深いことがありました。

あるラーメン屋に仕事帰りに寄ったときに、しばらく話し込んでしまう機会がありました。
それまでも何度か通っていたのですけど、大人の男同士は友人同士であっても会話が長く続くなどということはあまり経験がなく、
その時はお互いの気持ちのシンクロというか、ラーメンと精神療法の麺とツユの絡み合いというか、
こういう表現を多用するので私のブログは訳の解らない内容にずれていってしまうのですが、
とにかくこの日だけは話が弾んで終着しなかったのです。
コロナ患者がいったん減少した夏頃で、でも売り上げが戻らない、といった内容から、
それぞれのプライベートにまで話題は深く迷入しましたが、私は不思議と心地良かったのです。

なじみ
(私の場合はラーメン屋です)

「馴染みの店」を持つのが大人なのですよ、と私が大学病院時代に師事した師匠は言っておりました。
挨拶を交わす程度の店主は数多くありますが、心の内側を割り開いて話せる店主は今までいませんでした。
あの日に初めて「馴染みの店」を持てた気がしまして、とても嬉しかった。
短い食事時間とそのあとのマスクをしたままの結構な時間の会話を経て、
でも心は軽くなり気分爽快で深夜に帰宅した記憶があります。

今年は一歩進んで大人になれた。これで後輩に「馴染みの店を持つのが大人・・・」と自慢できます。

今年は短く、息苦しい一年でした。話すどころか他人の前で息を吸うことすら気を使いました。
あなたの口元を見た人は今年は何人いましたか?
人は目元だけでは笑えません。
目を引く赤い唇の動きや白い歯を見て相手の感情を「読む」のです。
精神科医である私にとってはマスクは邪魔者です。率直に言えば。
そしておそらく私の表情や感情も伝わりにくかったのではないかと思います。
さらに言えば、安いマスクのせいで大量に紙繊維を吸い込み、何度もむせてしまってごめんなさい。
今年はご迷惑をおかけしました。

もうすぐ来年がやってきます。

色々言い訳しましたけれども、来年はすぐそこに待っています。
来年はコロナのワクチンを打って北海道旅行に行きたいなぁ。
マスクのない生活をしたいなぁ。
患者様の笑顔の口元を見たいなぁ。  と願っております。

もう一つ、これは切実な願いなのですが、
年末最後のブログ更新のために撮り貯めた写真データ、それを詰めた私のスマホ、
年内に見つからないかなぁ・・・

ということで、著作権フリーの画像を集めた更新内容になってしまいましたが、
ラーメン屋の画像探したのに寿司屋の画像しか無かったんですが、
皆様ぜひお体をご自愛ください。スマホも大事に。

来年も当クリニックをよろしくお願いいたします。年始は1月4日からの診療開始です。

心理士より

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師走徒然🍵